障がい者雇用の取り組み vol.64
2017/05/31

個性を活かせる
環境を
各部門が連携し、
創造していく

プロフィール

三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社

人事部ダイバーシティ推進室 室長
佐伯 みゆき
人事部人事第二課兼ダイバーシティ推進室
部長代理
黒田 博志

グローバルな金融会社として
ダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組み
誰もが活躍できる風土をつくる

さえきさんグローバル金融グループである三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の一員である三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、「認める。活かす。高めあう」というMUFGが共有する基本的な考え方に則り、ダイバーシティ推進活動を実践しています。2013年10月にダイバーシティ推進室を開設し、2015年7月からはMUFGの各企業との連携を強化。多様な個性をもつ個人を活かし、グループ内の多様な人材が多様な発想や行動力を発揮することで、顧客満足度の向上をめざしています。

「国籍、年齢、性別、信仰などの違いに関係なく、多様な人材がその個性を活かして活躍できる環境を整えるために、様々な取り組みを行ってきました。当然、多様な個性には障がいも含まれます。障がいのある方にとっても働きやすく、本来持っている能力を最大限に発揮できるような職場づくりを行っています」
そう語るのは人事部ダイバーシティ推進室の佐伯みゆき室長です。同社では、男女共に仕事と育児・介護を両立できる風土の醸成等、ここ数年の取り組みが大きな成果として表れています。さらに同推進室では、全役職員に対してダイバーシティの重要性を理解してもらうため、専門誌「evolution~私たちが進化するために」を定期発行しています。
「この専門誌では『ダイバーシティとは』『働き方を見直そう』など、ダイバーシティに関する様々な特集を組み、役職員の理解促進と風土醸成に努めてきました。記事の中には、個性を発揮してイキイキと働く障がいのある社員も登場し、自身の働き方や仕事のやりがいなどを紹介しています。こうした社員の活躍を取り上げることにより、全役職員が障がいに対する理解を深めるだけでなく、ご本人の仕事に対するモチベーション向上や、職場の一体感を育むことにもつながっています」(佐伯さん)

関係部署が連携することで情報共有を行い、
バックアップ体制を構築する

くろださん現在、三菱UFJモルガン・スタンレー証券には約100名の障がい者が在籍。実雇用率は2.28%(2017年4月現在)を達成しており、上肢、下肢、体幹、心臓、腎臓、聴覚、視覚、精神障がいなど様々な障がいのある社員が働いています。

「採用の際に重視していることは、まずはコミュニケーション能力です。業務の定着度にも大きくかかわりますので、周囲の方ときちんとコミュニケーションを図っていただくことが大切だと思っています。また、ご本人の意欲と適応能力も重要なポイントだと考えています。選考段階において障がい内容などを具体的にお聞きかせいただき、配慮すべき事項、得手不得手等を確認させていただきます。さらに、これまでのキャリアも考慮して、ご本人のスキルを最大限に活かすことができるように、最も相応しいと思われる部署を検討し、採用活動を行っています」
そう採用について説明するのは、人事部人事第二課兼ダイバーシティ推進室の黒田博志部長代理。採用時のきめ細やかな面談が入社後のミスマッチを防ぐことにつながるという考えから、入念に聞き取りを実施しています。

もちろん、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、入社後のフォローアップについても丁寧に対応しています。具体的には、人事部と配属先の職場、そして健康推進室が三位一体となって連携しながら、障がいのある社員を支援する体制を築いています。
「配属後に、人事部ではご本人と面談等を行って、仕事に対する悩みや不安がないかなどを確認し、何か問題がある場合は、職場の上長と相談し、改善策を探っています。その後も適宜面談等を行い、問題点がないか確認するとともに、人事部に複数名在籍している『障害者職業生活相談員』が相談窓口となり、十分なフォローを行うよう心がけています。さらに体調面に関しては、健康推進室の保健師等の専門家も交えながら善後策を講じるなど、手厚いバックアップ体制を整えています。
人事部の役割は良い人材を採用するだけでなく、社員が能力を最大限に発揮しながら継続して働ける環境をつくることです。当然、障がいのある社員に対しても職場に定着できるようにすることが人事の使命だと考えています。そのために職場、健康推進室などの各部署が連携しながら支援する環境を整えています。そのために何よりも大切にしているのが、本人はもちろん、関連部門との密接なコミュニケーションです」(黒田さん)

加えてダイバーシティ推進室でも次のような取り組みを行っています。
「管理職を対象に実施しているダイバーシティマネジメント研修では、ノーマライゼーションの浸透に向けた内容も取り入れ、理解促進を図っています。また、当社では社員のスキル向上に力を注ぎ、eラーニングを積極的に取り入れていますが、聴覚に障がいのある社員には音声だけでなくテキストで伝えるなどの工夫もしています。こうして、全社員が自分の能力を高め、成長し、働きがいのある環境を整備することも、私たちダイバーシティ推進室の使命だと思っています」(佐伯さん)

きめ細やかなサポートを行うことで社員と会社が共に成長できる環境をつくる。そんな風土があるからこそ、さまざまなタイプの社員が個性を発揮しながら活躍しているのでしょう。

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