ミニストップ株式会社
人事部 採用・店舗労務管理チーム
マネージャー
木村 直子 氏
北島 直人 氏
コンビニとファストフードの融合。そのサービスをいち早く打ち出したのがミニストップ株式会社が運営するコンビニ「ミニストップ」です。コンビニで買い物をしつつ店内でできたての商品が食べられる。まさに人々の生活に密着したサービスを展開しています。
「おいしさ」と「便利さ」で笑顔あふれる社会の実現をめざすミニストップの根底にあるのは、人間を尊重し、人と人とのつながりを重視するイオングループ全体に流れる理念です。その考え方は採用においても同様で、入社する人の個性を尊重し、従業員が笑顔で働ける職場環境づくりに努めています。
「イオングループはさまざまな企業が集まり、互いの良さを発揮することで成長してきました。イオンが成長するためには、そこで働く方の多様な考え方を結集させることが不可欠でした。ミニストップにも、多様な人材の活躍こそが企業の成長につながるという考え方があります。そこで、門戸を広くして、さまざまな方の雇用を行っています。障がいのある方の雇用も、そんな多様な人材の採用活動の一つです」
そうお話されるのは、人事部 採用・店舗労務管理チームの北島直人氏です。ミニストップでは、障がいのある方に特化した特別な採用枠は設けず、他の方と同じ条件での採用を行っています。
「特別な枠を設けては、本当の意味でその方にご活躍いただくことはできないと考えています。障がいの有無に関係なく、人には誰もが適性や得意、不得意があります。互いにできないことをサポートし合い、誰もが自分のスキルや適性に合った業務で活躍できるように配属先を決めています」(北島氏)
その方針もあり、現在、障がいのある社員は本部のスタッフ職を中心に、経理や人事、情報システム部門、本部周辺の店舗運営スタッフなど、さまざまな業務で活躍しています。
ミニストップがダイバーシティ経営を推進するにあたって大切にしているのは、すべての従業員が笑顔で働ける環境を用意すること。従業員一人ひとりの個性を大切にするとともに、誰もがやりがいと意欲を持てる、働きやすい職場づくりを行っています。
「そのために大切なのは、従業員にとっても会社にとってもお互いにWinWinの関係を築くことだと思います。障がいのある方と良い形で労使関係を結ぶためには、受け入れる側が理解を深めることが重要です。それは個人や部署単位だけでなく、会社全体が理解を深めていかなければ、お互いにとってのマッチングは図れません。そこで、障がいに関する勉強会を行ったり、人権研修内で障がいのある方を講義の内容に入れたりなど、全体で情報共有することに努めています」
そう話されるのは、人事部 採用・店舗労務管理チームマネージャーの木村直子氏です。こうした情報共有を行うことで、同社の社員は障がいのある方と働く上で何が必要か、自主的に考え取り組む方が多いそうです。
「障がいのある方の雇用について、まだまだ進めていかなければいけないと考えています。特に今後は店舗での採用に力を入れる必要があります。コンビニは全国さまざまな場所にあるため、家の近く、希望する勤務地での就業が可能です。しかし実際は業務の種類が多く、障がい内容によって困難な業務も多々あります。全国的に勤務地を提供するためには、相談窓口の設置や一緒に働くスタッフの理解促進など、取り組んでいかなければいけないことは多々あります。今後もグループ全体で多様な人材の活躍を支えていきたいと思います」(木村氏)
皆にとっての憩いの場であるコンビニが、障がいのある社員にとっても快適に働ける環境に。その実現に向けて、ミニストップの挑戦は続きます。