障がい者雇用の取り組み vol.92
2019/12/12

多様な人財が
活躍できる
職場づくりで
組織の活性化を図る

プロフィール

花王株式会社

人財開発部門 キャリア開発部長
仲本 直史

ダイバーシティ推進の一環として
障がい者も積極的に採用

なかもとさん衣料用洗剤の「アタック」、入浴剤の 「バブ」、洗顔料をはじめとする「ビオレ」など生活の中で不可欠な各種製品を製造・販売する花王。これら同社の個性豊かな製品が私たちの生活を快適に、便利に彩っています。そんな同社ではグループ全体でダイバーシティの推進に力を注ぎ、多様な人財が生き生きと働ける環境づくりをめざしています。

「企業の使命は社会のために役立つことですが、社会は多様な人や様々な価値観で成り立っています。そのため社会に貢献する会社にも多様な人財がいなければ活力は生まれません。そこで花王では、以前から活力あふれる組織をめざして、ダイバーシティの推進に積極的に取り組んできました。人には誰しも得意なこともあれば不得意なこと、あるいはできることとできないことがあります。当社では、そんな考え方を基本に多様な人財が自分の得意なことを活かして働ける環境づくりを行っています。当然、障がいのある方に対しても障がい内容によってできることとできないことを把握した上で、得意なことを最大限に活かせるようにさまざまな取り組みを行っています」

そう花王の障がいのある社員に対する基本姿勢について語るのは、人財開発部門キャリア開発部長の仲本直史氏。その言葉通り、同社では障がいのある社員の希望、スキル、適性などを考慮して各部門に配属しています。その職種は幅広く、人事・経理などの管理部門をはじめ、マーケティング、情報システム、研究開発、生産などさまざまな部門で多くの障がいのある社員が活躍しています。同時に障がい内容も多岐にわたり、上肢、下肢、内部、聴覚、視覚などの身体障がい者をはじめ、精神障がいの方など、多様な社員が適材適所で活躍しています。

各事業場に「障がい者サポーター」を
配属して就労に関する不安などに対応する

全国に広がる花王をはじめとした花王グループでは現在、約500名の障がいのある社員が働いています。多くの障がいのある社員が活躍していますが、採用活動では特に制限を決めていません。採用する人数よりも求職者と業務のマッチングを大切にするという姿勢を貫いています。

「あえて採用人数を決めていないのは、人物本位の採用を行いたいという方針からです。当社の事業や業務にマッチした方がいれば、積極的に採用しています。特に当社が採用する上で重視しているのは、その人ならではの発想力、スキル、経験、専門性などです。そんな基準から、毎年できるだけ多くの障がいのある求職者にお会いしています」(仲本氏)

選考過程では対話を重視して、求職者の希望、できることとできないことを具体的に確認。その上で各職場に受け入れ態勢の確認をすることで、入社後のミスマッチをなくしています。こうした人物本位の採用によって多くの障がいのある社員が誕生し、各部門で活躍しています。また、多くの障がい者を受け入れた結果、各事業場では、設備のバリアフリー化はもちろん、各障がいに合わせた支援機器の導入など、きめ細やかな支援方法やノウハウが蓄積されていきました。

「2016年からは各事業場に『障がい者サポーター』を配置して、障がいのある社員の相談に対応しています。就労に関する悩みや課題があれば気兼ねなく相談できる環境を整えて、誰もが働きやすい環境づくりを行っています」(仲本氏)

このように長年、障がい者を受け入れてきたことで培ってきたノウハウだけでなく、常に新しい制度や仕組みを構築することで、誰もがより働きやすい環境を創出する花王。今後もさらに障がい者が働きやすい環境づくりを推進することでしょう。

この記事をシェアすることができます。

トップに戻る

障がい者雇用の取り組み BackNumber